帰社倶楽部のでんぱ望遠鏡

2003年03月09日(日)14:45  それでも恋がしたいあなたへ?
 『それでも恋がしたいあなたへ 私の体験的恋愛論』(田嶋陽子著・徳間文庫)という本を読みました。あの田嶋センセイの恋愛体験談が書かれているという凄まじい本です。偶然BOOKOFFの100円コーナーで見つけて、怖いもの見たさで買ってみました。
 勘違いしまくりの妄想本かと思いきや、田嶋センセイ、若い頃は結構おモテになられたようで、あの「笑っていいとも」の衝撃デビューの少し前までは、数々の恋をなすっていたようです。
 大学院生の頃の星の王子様のように優しい男性、留学先(イギリス)で出会ったベルギー人貴族ルイ、そして2度目の留学で同棲し、帰国後も激しい遠恋を続けた染色アーティストのクリス。大恋愛はこの3つですが、その合間の小恋愛は相当数あるとの本人弁です。
 いや、多分ウソでも妄想でもないとは思います。ただ、我々の知ってる田嶋センセイはあの「TVタックル」の田嶋センセイですから、読んでいると、どうにもこそばゆくなってくるんです。逆に言えば、普通の女性大学教授の体験談として読んだなら、面白くも何とも無い話ということになるんですけどね。
 じゃあ単なるゲテモノ本なのかというと、それだけ、という訳でもないんです。田嶋センセイの母親は子供には理解できないほど厳しかったそうで(戦争中の厳しい環境が影響している)、しかも父親も病気だった母親にばかり目が行ってあまり相手にされなかったんだそうです。そのため「愛されたい症候群」をずっと引きずっていて、それが恋愛も含めた生き方に影響した、ということがわりと丁寧に書かれているんです。「三つ子の魂百まで」と言いますが、この本を読んでますと、田嶋センセイがなぜああなのか(本人も自分がかなりの我儘なのは認めている)がよくわかります。
 まあ、だからと言って田嶋センセイが主張・行動されていることが正しい、という訳ではないんですけど。傍から見てれば、そんなもんか、、、で済みますが、関係者はたまらんでしょうし。
 しかし田嶋センセイ、クリスとの大恋愛の後、「やっと自分が自由になり、自立した」と仰ってるんですけど、だからと言って、「獲得した自由がうれしくて、夜中にタンバリンをもちだして「イエーイ、イエーイ」と変な声を出して踊り出してしまうことがある」のはいかがなものか、と。
 この本を読んでしみじみ思ったのは、モテる、モテないって顔・スタイル・年齢よりも気合の差なんだなあ、ということです。因みに文庫になる前のこの本の原題は『恋をしまくれ』。うーむ…
これにレス
  • ゆき(2003/03/13 07:37)
    既婚者のような落ち着きのある豆の木さん( ´▽`)

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