君は知っているかもしれない。
時として真実を知ることは痛みを伴う。
それでも知ろうとするのが好奇心という罪なのかもしれない。
彼女はこういった
「なんでも知ろうとするのはあなたの悪い癖。
知らなくていいこともたくさんあるのよ」
でも僕は知りたかった。
すべてを。
そして自分を。
第三話 現実、そして
「おまえらおはよー」
と教室に入るクラスメイトに声をかける俺たち。
「おはYO!豊美はどうしたんだYO?」
このYOYOいって話しかけてきたやつはトーマス。
本名は知らない。
先生もみんなもトーマスとなぜか呼んでいる。
こいつはルールを作るのが好きでそのルールはトーマスルールといわれている。
まぁそんなことどうもでいいが。
「なんかわき腹痛いって医者いったよ」
とゆきが答える
（そりゃねーだろ・・・）
「そうなんかYO。ならいいKA」
「なんか用事でもあったのか？」
「新しいルールを聞いてもらおうとおもっただけYO」
「ぺぺぺ」
（おまえは出てくるなよ・・・）
こんな空気の中各々が席につく。
ちなみに俺の席は窓際の一番後ろだ。
最高の場所といえるだろう。
右隣がゆき、でゆきの前が豊美。
俺の前が無印。
「おは、無印」
「おはよー」
「宿題やった？」
「ああ、あの一日オナニーが何回できるか試す奴？」
「そんなのねーよ・・・」
「俺12回で死んだよ,最後は透明なのしかでなかったし。」※実話
「ってかシネよ・・・」
このシモネタ男は無印。
無印 良助（むじるし りょうすけ）。
無印製品を愛する奴だ。
まぁ名前の突っ込みはなしってことで。
AM8:40 教室内
がらがらがら。
教室のドアが開いた。
もうすでに俺たちはみんな自分の席について先生をまっている。
とすると入ってきたのは先生か？
・・・なんでYシャツにブルマなんだ・・・
「先生おはよー今日はブルマ？」
とゆきが話しかけている。
「ゆきたん今日もかわいいね、先生と結婚しよう、ね？」
「氏ね童貞ｶｽ野朗」
とゆきが優しく答える。
このYシャツにブルマをはいてるやつがうちの担任。
名前は窓際 公務（まどぎわ こうむ）男独身37歳童貞。
窓公とよばれている。
「ほえー」
「ほえーじゃなくて早くホームルームはじめてくれ」
とトヨタがまともなこといっている。
「ほえーわかったよぉ」
窓工は変態だが常に弱気だ。
ってかなんで逮捕されないんだこいつ。
「あれ沙羅君は？」
「豊美は医者で遅刻します」
と答える。
「ほえーわかった」
事務的に出席を取っていく窓工。
その目には女子生徒しか映ってないのだろう。
出席が取り終わったところでトーマスが口を開いた。
「窓工、外道（そとみち）先生とはどうなんYO?」
「ほ、ほ、ほえー・・・どうもしないよ」
外道先生というのはこの学校の保険医だ。
細くすらっとした容姿が特徴で男子や教師、女子にも人気がある。
このクラスにも狙ってる奴がいるだろう。
トヨタと窓工か・・・
ふとトヨタが口を開く。
「先生に手を出したらゆるさんぞ窓工。」
もちろん口には何か肉が咥えられている。
「豊田君・・・こわいよ・・・ほえほえほえ」
「先生、ゆきのこと捨てるぽ？」
とゆきが涙を浮かべながら必死に演技している。
「ゆきたん・・・結婚しようよ」
いつものパターン。
もう飽きたよ・・・
そんでゆきの侮蔑の言葉。
「皮がむけたらこいやﾎﾞｹが」
女はこわいっすねほんと。
そんなやり取りをしてる間にHRの時間も終わり授業開始3分前になった。
がらがらがら。
「お、豊美」
「医者いってきた」
「どうしたぽ？」
ゆきがしらじらしく聞く。
「なんでもないです・・・」
と豊美。
「んでどうだったん？」
一応どんなになってたか聞いて見る。
「ああ、肺にあばら刺さってただけ」
「死ななくて良かったね」
「ぺぺぺ！ぺぺぺ！ぺぺぺ！」
なぜかGOが興奮しているのが気がかりだが何を言ってるのかわからん。
「それって【だけ】なのか・・・」
「大丈夫大丈夫」
とみんな。
そうこんなどこの学校にでもあるような退屈な毎日。
どこの教室でも見受けられる風景。
これが大切なものだったと気づいたときにはもう遅かったんだ・・・。
第三話終わり
んで次どうするよ？
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